昔はベンチプレスは手首を寝せると手首を痛めるから立てた方が良いという考え方が一般的だった。しかし最近は寝せた方が良いという考えが主流のようだ。
以前の手首を立てた方が良いという主張
この考えは手首を寝せると手首が反ってしまい(手関節背屈)そこにシャフトが乗ると手首に強い背屈ストレスが掛かるため、痛めてしまうということだったと思う。知らんけど。
手首を寝せた方が良いという考え
最近は手首を寝せるのが主流だ。ベンチプレス世界チャンピオンの児玉氏がそう言っているから間違いないだろう。
ちなみに自分はセミナーを受けたこともないのでほとんど予想で書いている。
シャフトが数ミリ程胸に近付く
恐らくだが、手首を寝せるとそれだけでシャフトが若干胸に近付く。そうなるとボトムポジションで大胸筋がストレッチし辛くなる。
ストレッチポジションでは力が入り辛いため、ストレッチし辛いというのはそれだけでメリットである。(youtubeの動画の中でも児玉氏はボトムでストレッチしない位置を探すのが大事的なことを言っていた気がする。)
シャフトをブリッジの高い所へ降ろしやすくなる
もうひとつ気付いた点がある。
一般的に高重量を上げるテクニックとしてブリッジの高い所へバーを降ろした方が挙上距離も短くできるし、肩関節や大胸筋の伸展ストレスも小さくなるとされている。
ブリッジの高さは普通に考えて鳩尾から腹側の方が高くなる。そのため、やや腹側(とは言っても実際は乳頭と鳩尾の間ぐらい)にシャフトを降ろしたいところだ。
ここで手首が立っていると、シャフトを腹側に流す際、バーが落っこちてしまうためあんまり流すことができない。実際に腹側に流そうとすると恐くて少ししか流せない。手首が立っているとどうしてもやや頭側に近い方へ降ろさずを得ない。そうなると肩や大胸筋へのストレスが強くなってしまう。
一方、手首を寝せると腹側にシャフトを流しても簡単には落っこちないため、流しやすい。というかすでにスタートポジションの時点で若干腹側にシャフトが位置する。
他にも理由があるかも
これはあくまでも個人的な予測なので合っているかどうかは分からない。
手首を寝せるのに目覚めたきっかけ
今までは手首を立てた方が手首が楽で力が入りやすいと思っていた。
しかし先日久しぶりにインクラインベンチプレスを行ったときに気付いた。
インクラインベンチプレスで手首を立てていると、全然安定しない。ほとんど真っすぐ下に降ろさないと物凄くぶれる。ちょっとでも腹側に流そうもんならバーベルを落っことしてしまいそうである。まったく動作にも筋肉にも集中できない。
これが手首を寝せるといっきに安定して簡単になる。まるで別種目のようにさえ感じられる。
どうりで今までインクラインベンチプレスがやりづらかったわけだ。
まとめ
色々と憶測でごちゃごちゃ書いたがこれが合っているかは分からない。今後も自分の身体で検証を続けていかなければならない。
いつかトップ選手のセミナーなどを受けてみたいものだ。