クラシックパワーリフティング(ノーギア)が始まって以来、世界中で競技人口が爆発的に増えてきている。日本でもそうだ。そしてそれと同時に日本記録もバンバン更新されている。今年のJCPでも数多くの新記録が出るのは間違いないだろう。
はっきりいって多くの階級で数年前の優勝記録では表彰台にすら登れないという事態が発生している。
停滞は敗北を意味するのである。
「プラトー?なにそれおいしいの?」って状態だ。
練習内容だって昔と比べるとかなり変わってきている。今は高頻度が主流といっていいだろう。もちろん低頻度で強い人もまだ沢山いるが。
また、減量についてもネットやSNSで色々と情報を発信してくれる人が増えてノウハウが明らかになってきている。
もちろんまだまだ発展途上。技術も理論もまだまだ伸びしろがあるはず。
そして競技人口が増えてくるとスター選手も出てくる。
昨年は世界クラシックパワーで74kg級の比嘉善浩選手がスクワット270kgという世界記録を樹立したが、まだまだ伸びそうな感じがある。末恐ろしい選手である。
また一昔前は随分年齢層の高い競技だと思っていたが、最近は59kg級の佐竹優典選手をはじめとした若手の台頭が目覚ましい。彼はまだ大学生らしいじゃないか。今からこんなに強くて一体どこまで強くなるのだろう。
他のスポーツだと大学生ぐらいでピークが来る競技もあるだろうが、パワーは特殊でもっと後にピークが来ることが多い。
30代がピークという話もあるが、昨年のJCP93kg級で優勝した宇佐美選手なんかは40代後半だしとにかく競技寿命が長い。
若手選手が怪我をせずにこのまま成長を続けたらと思うと夢が膨らむ。
これからも競技人口は増え続けるだろう。
最近はフィジーク選手やyoutuberなどがファッショナブルにトレーニングを行っているため、ジムに通う若者が増えてきている。このお陰で日本人の筋肉アレルギーも治ってきている気がする。
そしてトレーニングに嵌った若者たちの中から必ず何割かはパワーに挑戦する人が出るだろう。トレーニングやってれば嫌でも重いの挙げたくなるし。
そうすると近い将来表彰台はウィルクススコア500オーバーが当たり前の時代が来るかもしれない。
あ、そういえば少子化なんだっけ?
まあでも元々競技人口の少ない世界だったから増えていくよな?