平昌オリンピックでスピードスケートの小平奈緒選手が500mで金メダル、1000mで銀メダルを獲得した。
小平選手は前回のソチオリンピックでは500m5位、1000m13位という結果だったが、その後オランダでフォームを改良し、31歳という年齢でオリンピックレコードを出している。
この結果に各界のアスリート達は大いに刺激を受けたはずだ。
プロでもアスリートでもない自分はめちゃくちゃ刺激を受けたし勇気を貰った。
- 惨敗から更に年齢を重ねたにも関わらず復活・進化そして世界一
- フォームの改良により劇的進化
- 自分が正しいと信じていた方法が実は足枷になっているかもしれない
- きっと他の競技にもフォームの改良で周りをごぼう抜きする可能性がある選手がいるはず
惨敗から更に年齢を重ねたにも関わらず復活・進化そして世界一
何が凄いってこれだ。スピードスケートのピーク年齢がどれぐらいなのかは分からない。しかし普通に考えて20代半ばだった前回大会ぐらいが本来のピーク年齢だったかもしれない。
普通だったら前回の大会で現役を引退するかどうか考える。しかし小平選手は引退どころかそこから進化を遂げて世界の頂点に登りつめたわけだ。マジで凄い。
フォームの改良により劇的進化
元々日本では若くから活躍して無敵状態だったわけで、平凡な選手だったというわけではない。しかし世界では無敵という訳でなく、勝てない時期もあった。
それがフォームを改良したところどんどん伸びて世界記録を樹立するまでになったというのだ。
小平選手はそれまで空気抵抗を減らすために深い前傾姿勢をとるフォームを修得していたが、オランダ人コーチの指導により「BOZE KAT(怒った猫)」のように少し上体を起こすようにしたそう。そして上体を起こすことにより脚の可動域が拡大し、長く蹴れるようになったとのこと。
小平選手からしたら良かれと思って強い前傾姿勢をとっていたため、さぞ衝撃を受けただろうと思う。
まあ実際にはそれだけではダメでそこから更に色々と修正や調整を加えて現在のフォームに辿り着いたそうだ。
自分が正しいと信じていた方法が実は足枷になっているかもしれない
まあ私はスケートのことについては素人なので細かいことは分からないが、今回の小平選手の進化からは多くの選手が学べることがあると思う。
まずは何かコツを掴みフォームを改良することで大きく成長できる可能性があるということ。(小平選手の場合は少し上体を起こした)
そして、自分が正しいと思っていた方法が実は間違っていたり足枷になっていたりして、それを変えたら成長できるかもしれないということ。(小平選手の場合は前傾姿勢が強すぎた)
その成長のチャンスを掴むためには柔軟に考えていかないといけないということだ。(小平選手の場合はコーチが指摘してくれた)
きっと他の競技にもフォームの改良で周りをごぼう抜きする可能性がある選手がいるはず
もちろん自分にとっての最高のフォームを手に入れるだけでは世界一にはなれない。確実に先天的な身体的才能も必要だ。誰でも世界一になれる訳じゃない。
アスリートなら今までもさんざんフォームについて考えて練習しているはず。しかし今回の小平選手のようなトップアスリートでもまだフォームに改善の余地があったのだ。
トップレベルにもなればちょっとした違いが大きく結果を左右する。
そう考えるとこれからも急成長していっきに主役に躍り出る選手が出てくることがあるだろう。
そのためには現状に満足したり、固定観念を持ったりせずに柔軟に考えフォームを追及していくべきだろう。
小平選手は世界の頂点に立ってなおも究極のフォームを追い求めているそうだ。